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幕がはねた後も、しばらく興奮が冷めなかった。
昨日、久々にテントで芝居を見た。

ドキュメンタリーを作って、いつも現実を直視している僕は、
実はこういう夢幻の世界に強く惹かれてもいるのだと、改めて感じさせられた。

学生の頃に出会って魅了された、

唐十郎という、演劇界で奇異に瞬く巨星の放つ光に、久々に撃たれた思いだった。

噴水、池、川、・・・玄界灘、そして、・・・トイレまで 
唐にとって、水をたたえる場所は、舞台と異空間をつなぐ回廊だ。

今回のお芝居。

舞台上手に作られた噴水から、役者が次々に出てきたとき、
僕はヤンヤの拍手を送った。

ずぶ濡れになって舞台に立つ役者、それは胎内の羊水に浸っていた赤子のようでもある。
激しいセリフの応酬。

そして怪しい女優が放つ危険極まりない甘い「罠」

毒性のあるというスイートピー(甘い豆)を、あえて齧り
得体の知れない力に突き動かされて、破滅に向かう主人公。

「君の名は」と女の名前を聞けば、
「袖を振られる」 と、わかっていながら・・・。

いや、面白いです!

脚本を書いたのは、以前このブログでも紹介した、劇団ドガドガ+の望月六郎さん。
http://odinprod.blog.fc2.com/blog-entry-234.html
劇団唐ゼミとドガドガのコラボ公演でした。

それにしても、望月さんは本当に唐十郎を愛しているのだなと心から感じる芝居でした。
初めて唐ゼミのために書き下ろした脚本とは思えない。
嬉しくなってしまったのと同時に、

青春時代に出会った芝居に、また出会えたようで、泣きそうになりました。

役者もみんな素晴らしかった。
ドガドガから乗り込んでいた、丸山さん。 よかったです。
そして唐ゼミの青テントは、うら若い女の子宮から、成熟した妖しい女の子宮に成長していくのだと確信しました。

唐ゼミ 青テント

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なんと愛情のこもった脚本だろうと思った。

久々に芝居を観た。
やっぱり芝居はイイと思う。

僕らの仕事、映像(テレビや映画)は、フィルムやビデオなどに記録されるものだ。
それを再生、つまり、再び生かして鑑賞する。
利点は、記録媒体が破損しない限り、繰り返し再生する事がきる。
コピーもできる。電波に乗せれば一度に数千万人のひとに見てもらう事ができる。

でも、僕はやっぱり芝居には勝てないと思う。
フィルムやビデオに記録された物は、やはり記録だ。
芝居は違う。
生身の人間が、その瞬間を生きて表現している。
芝居小屋で味わうその臨場感が、僕はたまらなく好きだ。


前置きが長くなりました。
2月26日。
浅草の東洋館という演芸ホールで打たれていた、
劇団ドガドガ+の第17回公演 「浅草 ロミオとジュリエッタ」を観た。
200名で満席という小さな小屋。
それは、出演するすべての役者の熱気が伝わる、熱い舞台だった。

それもそのはず、その戯曲には出演するすべての役者に対する愛が溢れている。
役者の長所を引き出し、20人以上の登場人物を上手く操り、
芝居にした作・演出の望月六郎氏の手腕には、舌を巻いてしまう。
ストーリーとしても完成度が高く、本当によくまとめたと思った。

小さな劇団を運営維持して行くのは、大変だと思う。
僕たち外部の人間には解らない苦労が絶えないと思う。
何しろ食べて行くのが大変だ。
残念ながら、僕が観劇した日も満席ではなかった。

・・・・・

今回の芝居は新たなスタートであるというような事が、望月氏の挨拶としてパンフレットに書いてあった。
芸術性を高める「演劇」であるなら、もっと焦点を絞らざるを得なくなり、
すべての演者に「台詞」を与えることはできなくなるかもしれない。
ストーリーは観る人に対してシャープに研ぎすまして提供しなければ、伝わりにくい。

しかし、ドガドガがやりたい事は「芝居」の様な気がした。
河原乞食の見せ物と言われた時代から脈々と続く、庶民の娯楽「芝居」
「理屈」「道理」は後で、ハタと気がつく。観て居る時は楽しめば良い。
僕もそんな「芝居」が好きだ。

すべての役者に魂を吹き込み、熱いオペラを奏でた劇団ドガドガの芝居が好きになった。
座付き作者の愛を感じる。集う役者の心意気を感じる。
本日千秋楽。
ロミオとジュリエッタ ポスター


庶民の街「浅草」
そこに根付こうとしている劇団ドガドガ+に、今後大注目だと思う。

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